今年の夏合宿はリトアニアにある室内スキー場(SNOW ARENA)で実施します。
現在、ヨーロッパアルプスにおける温暖化の影響は日本に居る我々が感じる以上に大きく深刻です。そのような中で、気候に頭を悩まされることなく確実に滑ることができることは、遠く日本から遠征する我々にとっては大きな意味があります。練習種目はSLに限られますが、水を撒いて固めたアイスバーンで10,000ターン練習する計画です。それができるのも、練習内容が天気に左右されない室内スキー場のメリットです。

◆メリット
確実性:　確実性こそが室内スキー場のメリットの核心です。合宿を雪不足や高温などの不安なく実施できること。練習が天気、気温、雪質などに左右されないこと。温暖化の影響で益々不安定になることが予測される夏の練習環境において、滑れるかどうかを心配することなく合宿を実施できるメリットは絶大です。

効率性： 3本制のＦＩＳレース(SL)も開催される、水を撒いたアイスバーン。SL1セッション(2時間)×1日2セッション×12日間で10,000ターン練習します。練習種目はSLに限定のみとなりますが、スキーの根幹を強く大きくすることが夏の練習の目的です。10000ターン練習してスキー全体を変化させます。

上記のメリットを生かしたうえで、中・長期的な選手育成強化ビジョンのもと、各年代でトップを目指すためのコーチングを心掛けます。 夏こそが「スキーのためのトレーニング」に集中できる時期であり、 そのようなトレーニングをしっかりと積んでいることがヨーロッパ選手の強さの秘密です。 それに習って我々は、遅いスタート順からでも上位に飛び込める強いスキー技術を目指します。

ヨーロッパ合宿を通じて、参加選手は日本語が通じないことは勿論、慣れない生活環境と初めての人間関係、親元から離れる不安もあるでしょうし、 何よりも、 自分のことは自分でケアしなければいけない毎日を過ごします。 しかし、当たり前だったことが、当たり前ではない環境で何かをやり遂げた経験は、必ず選手を強くします。

• ・シーズンオフにこそ必要な、スキー技術の土台固めと磨き込み。
• ・上達に求められるだけの滑走量の確保。
• ・体調管理と安全意識の向上。
• ・人間的な成長を促進。
• ・選手、保護者とのコミュニケーションと信頼関係の構築。
• ・体格と技量に適したマテリアルの使用。

より早い時期から練習を始めることで、上達するための時間(滑走日数)を前倒しして獲得します。その練習をトップシーズンと同様の環境でおこなうことができるのが秋合宿です。

夏までのトレーニングの成果を発揮できるよう、練習内容は夏合宿よりも実戦的なものとなります。国内シーズンインに向けての方向性の確認・修正を行い、心技体＋マテリアルの全てにおいてのレベルアップを目指します。

参加選手を2～5人で募集しますので、非常に密度が濃い合宿になります。

• ・GS／SLの実戦的ゲート練習(現地チームとの合同練習も多くあります)。
• ・ハードバーン、ロングコースへの対応。
• ・選手のニーズに個別に応えられるコーチング。
• ・自主自立。

12月の早い段階にハードバーンで本格的・実戦的なゲートトレーニングができる環境を生かして、1月初旬から始まる各予選会におけるアドバンテージを得ることを目的としています。 各エリアで予選会突破を目指す選手が集まりますので、刺激を受けながら切磋琢磨すると同時に、仕上がり具合も確認できます。

韓国合宿では、ゴンドラとクワッドリフトを利用したロングコースの滑り込みと、人工降雪機によるハードバーン急斜面での実戦的なゲートトレーニングが可能です。 これは、1月初旬～中旬にかけて行われる各地域の予選会に向けて圧倒的なアドバンテージとなり、合宿参加選手の多くが好成績を挙げるだけでなく、その後の飛躍にも生かされています。
また、高い晴天率と硬いバーン、高速リフトでトレーニングが効率的であるだけでなく、合宿初日の午後と最終日の午前中もトレーニングできますので、日程のロスが少ないことも本合宿の特徴となっています。

• ・高い晴天率と、降雪機によってつくられた硬いバーン。
• ・12月上旬から本格的なゲート練習ができる。
• ・出発日と帰国日もトレーニングできる。
• ・ゴンドラとクワッドリフトでコースを巡回できる。

• ・ゲートトレーニング(GS／SL)
• ・ゴンドラとクワッドリフトを利用したロングコースでのフリースキー。
• ・急斜面の滑り込み。
• ・仕上がり具合を確認して、予選会に向けた自信を獲得する。